塗装工事が完了して、外見が非常にきれいになりました。
でも、位置的にも角度的にも距離的にも、屋根ってあんまりよく見れませんよね。
というわけで、スレート屋根の塗装工事の流れをご紹介してみたいと思い、特別篇をご用意しました。
なお、工事写真台帳用の画像を使用しておりますので、黒板がくっついておりますこと、ご了承ください。(余談ですが、各職人、お気に入りの黒板アプリを使用しております。非常に便利です)
1.水洗い
高圧洗浄機で、こびりついた泥やコケなどを洗い流します。業務用のものなので、家庭用電源で使うものより非常に強力です。
2.サビ止め
金属部分はどうしても錆びます。なのでサビ止めを塗ります。
3.シーラー
シーラー塗料とスレート屋根の間の結合を強くする、簡単に言ってしまえば接着剤みたいな性質の塗料です。塗料の食いつきをよくするために必須です。
4.タスペーサー
スレート屋根の場合に、屋根の板と板の隙間に入れる、タスペーサーという工具になります。
これにより、上の板と下の板の間に、隙間を作ります。
「隙間があったら雨が入っちゃうじゃないか!」
と思った方、残念ながら不正解です。
答えは後日、記載したいと思います。
ヒント「水は下に流れる」「魚のウロコのような構造」「もし、隙間がなかったら出口は?」
5.中塗り
メインの塗料を塗っていきます。
当社の場合、下塗り(シーラー、プライマーなど)、中塗り、上塗りの3段階が基本仕様です。
※当社に限らず、塗料の大半のメーカー標準仕様が3回塗りです。稀に2回で済むものや、塗料の吸い込みが激しい素材なので下塗りを1回増やすこともあります。
6.上塗り
ラストの上塗りです。
仕上げなので、塗料が垂れたりしないように気を配ります。当然ながら塗り残しなどあっては台無しです。
7.完了!
屋根の塗装工事、完了しました!
ちょっとページを上にスクロールさせて、水洗いやサビ止めの写真と見比べてみてください。
新品のような輝きとツヤを取り戻したことが、よくわかると思います。
いかがでしょうか。
施主様に完了したところを見てもらったときに、一番アピールできない部分、それが屋根です。足場を外す前に見てもらうか、ハシゴかけるくらいしか方法がないからです。
雨から家を守る最重要な部分でありながら、なかなか近くで見てもらえない、かわいそうな部位です。
逆に言えば、悪い塗装業者が手を抜きやすい場所でもあります。
当然ですが、杉田塗装はそんなことはいたしません。
しっかりと施工し、記録写真を撮ることで、施主様にご安心いただけるようにしております。
屋根にもいろいろ種類がございますし、塗装しない素材、できない素材などもございます。
ですが、ひとつ言えることは、どうしても経年劣化するということです。
外壁と同じく、屋根も塗装することで大幅に寿命を延ばすことが可能です。
天気のいい日に、一度ご自宅の屋根を眺めてみること、いかがでしょうか。