外壁塗装の初心者向け手引き、はじめてリフォーム塗装編も第3回になります。
毎度ですが、リフォーム産業新聞社様の冊子をもとに作成しております。
引用も過去2回と同様の方式で表示します。
3.スレート屋根は塗装で劣化防止
『屋根は、直射日光を浴び、風雨にもさらされる厳しい環境にあるため、外壁より塗り替えの重要性が高くなります。和瓦は塗装の必要はありませんが、「コロニアル」や「カラーベスト」と商品名でも呼ばれるスレート瓦は、セメントを板状にしたものなので、塗装が被膜となって劣化をふせぐ役割が大きいのです。』
スレート瓦はおおよそ5mmぐらいの厚さ。外壁より薄いです。
(サイディングは厚さ12mm以上、今は14mm以上が主流です)
メーカーによってもマチマチで、基準が色々とありますが、塗膜で守られてるのは確かです。
魚のウロコのように重なっています。
実は見えない部分がかなりの面積で(半分くらい)重なっているので、よほどのことがなければ少しくらいひび割れていても防水性に緊急の問題はありません。
鬼の首を取ったかのように、割れてるからとか、浮いているから、すぐ交換しないと大変ですよ! という営業文句には引っかからないでください。
※放っておいてよいものじゃないですが、ともかく慌てて契約だけは止めてください。
『普段目にしない場所なので、定期的に診断して劣化状況を確認しておくようにしましょう。』
…といっても、一般の方は登ると危ないので、基本は下から目視で。
またはプロの目に頼りましょう。
基本的には地元の工務店がオススメです。
※訪問営業で来る方も、決して悪者ではないとは思いますが、信頼に足るかどうか。必ず名刺を貰い、よくお調べになることです。
屋根は軽くて頑丈である必要性から、スレート瓦も非常によく使われます。
ですが、素材そのものが水に弱い(語弊はありますが、あえて弱いと言います)ので、塗装、塗膜の重要性は窯業系サイディング以上です。
重なりや防水紙などで、よほどのことがなければ雨漏りなどは起こりませんが、壊れてしまえば別問題。
塗装、塗膜の効果がなくなる→スレート瓦が水を吸ったり乾いたりで変形する→割れる、壊れる、風化する→雨漏り
なので、塗膜の効果がなくなる最初の段階で塗っておけば良いという考え方でお願いします。
その周期は、塗料や日光、風当りで全然違ってしまうので、やはり目視が重要です。
余談
最近では屋根用の遮熱塗料もあったりしますが、効果が出るかは家の形状や色にもよる部分が多々あります。
(工場の折半屋根なんかには効果抜群なんですが)