はじめてリフォーム 塗装編 その2

はじめてリフォーム 塗装編 その2になります。

※毎回ですが、リフォーム産業新聞社の小冊子を参考・引用にした記事になります。原文は『』を付けます。

基礎知識として知ってもらいたい情報満載なので、ぜひこの記事や小冊子を読んでいただければと思います。

 

2.サイディングの塗装はモルタルより重要

『住宅の外壁材は大きく「サイディング」と「モルタル」の2種類に分けられます。』

サイディングも主に窯業系・金属系。

モルタル壁にも、リシン・スタッコ・タイル吹きなどあります。

よろしければ、お暇なときにご自宅の壁が何という外壁材でできているのか調べてみてください。

 

『モルタルはそれ自体が著しく劣化することは少ないのですが、最近普及しているサイディングは、セメント原料をプレスし加工したものなので、塗装による保護がないと水分が浸透し、劣化の進行が速くなります。』

今、一番使われている窯業系サイディングの天敵、それが水です!

 

窯業系サイディングというと、わかりづらいかもしれませんので、とんでも解説を。

(とても硬いですが)スポンジだと思ってください。

水を吸います。すごく吸います。すると重くもなるし膨らみます。

今度は乾いていきます。するとどんどん軽くなり、どんどん縮みます。

 

これが一枚の板ならたいしたことはありませんが、家の壁は何十枚、何百枚とくっついてできています。

釘などでガッチリと固定された板が、膨らんだ圧力で押し合ったらどうなるか?

おそらく、ゆがむ、曲がる、割れる、釘が外れる、などが起きるでしょう。

今度は乾いていきます。ゆがんだり、曲がったり、割れたりした板が、今度は離れていきます。

はい、壁の隙間の完成です。

 

そうならないように、通常は板の間をゴムみたいな素材(コーキングやシーリングと呼びます)で埋めてますが、限度はあります。

 

また、スポンジって、例えばお風呂とか台所で使ってるうちに、どんどんボロボロになっていきますよね。

窯業系サイディングも、突き詰めれば同じ宿命をたどります。

またとんでも解説ですが、セメントは人工岩石。

何もしないと、岩も石もいずれ風化し砂になっていきます。

 

当然ですが、塗装すればこれらの症状は大幅に軽減されます。

外壁材や屋根の表面に水をはじくコーティングをするわけですから。

 

『はじめの製品段階ですでに塗装済みなので気づきにくいのですが、定期的な塗り替えは必要です。』

家を建てられた際に、色やデザインは重視しても、10年後の外壁塗装のことを考えているは多くないと思います。

もしかしたら、外壁塗装のことを知らないで住んでいるかたも多いのでは。

「リフォーム」という単語は知っているかと思いますが、「外壁塗装」や「屋根塗装」というと、なんか知名度がぐんと下がる気がします。

※リフォーム自体の意味が、今はだいぶ広義にとられてますが。

塗装のことを放っておくと、のちに大規模なリフォームが必要になってしまうこともあります。

大規模修繕工事を防ぐために、塗装工事を定期的に行う(それでも10年近い単位ですが)。

家の寿命を延ばすためにも、特に窯業系サイディングの方には定期的な塗装をお勧めします。

はじめてリフォーム 塗装編 その1

最初に申し上げます。

株式会社リフォーム産業新聞社の小冊子「はじめてリフォーム 塗装編」の内容をもとに、杉田塗装の解釈を入れて記事にいたします。

丸コピペでなく、塗装店としての解釈も入れつつ記事にすれば大丈夫との許可のもと、ブログ記事を作ります。

なお、原文には『』を付ける予定です。

 

計10回を予定しております。リフォームをお考えの方、ぜひ参考にしてください。

 

1.塗装の”仕事”は建物を守ること

『塗装は建物の美観を保つためだけのものではありません。外壁の塗装は太陽光や雨風にさらされ、年月の経過とともに劣化してきます。塗装の剥げやヒビ割れを放置しておくと、そこから雨水がしみ込んで、柱や土台を腐食させ、建物自体の劣化を早めることになってしまいます。』

まさにその通りです。

塗装の効果は主に二つ、「美観」と「保護」です。

でも、どちらかというと美観より保護が優先順位としては上だと考えます。

極論ですが、美観はいつでも変えようと思えば変えられます。

でも、壁の材料や、柱や土台は簡単には変えられません。

変えようとすれば、塗装工事よりもはるかに高い金額がかかることが容易に想像できます。

今ある家の素材を大事に使っていくことが、コスト的にも工事の手間にしても良いと考えます。

 

『職人さんは塗装のことを「塗膜」と呼びます。それは、塗装の本当の仕事は、その塗膜で建物を保護するからなのです』

呼び方については全然厳密な話ではないですが、塗膜が建物を保護するということは事実であり、外壁・屋根・住宅塗装の最大の目的であることは間違いありません。

塗膜とは、塗ってできた塗料の膜のことです。(そのまんま)

塗膜の厚さはメーカーや種類によってマチマチですが、ミリ単位以下のお話です。

その塗膜がどれくらいの年数を家を守ってくれるのかは、やはり塗料メーカーや塗料のグレードによって違いますが、それはまた後日。

 

でも、ある程度ぶっちゃけます。

やはり「長持ち→値段が高い」ある程度本当

でも、「値段が高い→長持ち」は間違いですのでご注意ください。

 

小冊子に『プロがこっそり教える耳寄り話』もありますが、これはコメントやお問い合わせフォームでぜひ杉田塗装までご連絡ください。

杉田塗装がこっそり教えます。