以前ちょこっとブログに書かせていただいた、カモ井加工紙株式会社様監修の「職人カレー」
パッケージには、塗装工事に関する(?)様々な用語が書かれております。
「養生 ケレン 軒天 マスカー 腰壁 リシン だめ 刷毛…」
など、総勢27用語(最後の「塗」)の一文字のは除く。
建築施工管理技士(合格はしたがへっぽこ)の総務担当Tが、またも壮絶なブーメラン。
総務担当T「このカレーの箱の用語わかる?」
事務員M.O「いや、Tさん説明してくださいよ~、資格持ってるし」
総務担当T「よし、説明しよう! まずは検索っと…」
事務員M.O「ダメです! 何も見ずに説明してください! テストです!」
総務担当T「…マジか」
…というわけで、27問中23問しか解けなかったヘッポコです。怪しいのもいくつか。
「ブリスター」と「ブランコ」の建築用語としての意味が分からなかった…
「単層」「複層」も塗装用語としてはアウト。
というか、塗装用語として答えるのか、建築・その他分野で答えるのか…(知識としてだけ、コンクリート系にかかわっていた、ややこしい経歴の持ち主。)
というわけで、自分の回答。(いろいろ過不足や間違いがあると思います。ルールが「てめえの言葉で、勝ち取ってみろ!」なので)
養生…非塗装面をマスカーやビニールなどで、汚さないようにカバーすること。なおコンクリート業の場合は、固まるまでの間の温度、水分管理などを行い、硬化を管理すること。
ケレン…紙やすり等を用いて、塗装面のサビや古い塗膜を落とすこと。塗料の食いつきを良くする目荒らしもケレンの一種。
軒天…壁と屋根の間の天井に該当する部分? 最近はケイカル板や窯業系のボードで形成されることが多い。火災予防のため。古いものだとベニヤなども使われる。(言葉にすると説明しづらい、ごめんなさい)
マスカー…マスキングテープにビニールがくっついたもの。養生するときに非常に便利。
腰壁…腰ぐらいの高さまでの壁。ベランダや屋上などに設けられることが多い。内装だと廊下のアクセント部分や、カウンターみたいなキッチンも該当。
リシン…モルタルに砂粒等を混ぜたもの。外壁には吹き付けて防水効果を得る。ザラザラした壁。
だめ…塗り残し、やり残し部分。先にローラーの前に刷毛等でだめになりそうな部分を塗装するだめ込みなどが用語としてある。
刷毛…はけ、ブラシ。柄の先端に毛先を揃えたものを取り付けた塗装道具。(というか、一般用語すぎて説明しづらい)
サイディング…外壁にする壁材の総称。窯業系だったり金属だったり。
コーキング…窯業系サイディングのつなぎ目や、サッシ周りなどに打ち込むゴム状のもの。種類が豊富だが、塗膜が乗らないもの(シリコン系)などもあるので、塗装時には要注意。
スタッコ…リシンよりもさらに凹凸のある、モルタル壁の仕上がり。化粧漆喰とも。粒の大きさが違う。コテ塗りと吹付が主に。吹きっぱなしと、凸部を押さえたものとある。タイル吹きのような光沢はないザラザラ仕上げ。形状は職人の仕上げ方で様々に変わります。
野丁場…鉄骨の工場とか物流倉庫のような大きな現場、プロジェクト。住んでいる人がいない巨大な現場のイメージ。(大きな野原の中に建てるような)。住宅塗装とか、家を建てるぐらいの規模よりも巨大なもののイメージ。
ワニス…木工とかにつかう樹脂などを使った透明塗料。短縮して「ニス」とも言う。
天端…一番上の高さのライン。最頂部。例えば、コンクリートの床面の天端は型枠のこのラインまで、など。
鼻隠し…軒先をカバーする水平部分の板(板自体は垂直に近い取り付け)。切妻のところの斜めになっている部分は破風板。住宅の場合、鼻隠し部分には、たいてい軒樋がくっついている。
朝顔…足場から斜め上に突き出した、落下物を受け止める部分。特に通行人が通るところに設けられる、安全確保のために必須のもの。街中の現場にはよく見受けられる。
ジャンカ…豆板とも。コンクリートのモルタルが型枠内にしっかり充填されず、骨材(砂利)とかがむき出しで見えてしまう空洞ができてしまった仕上がり、施工不良。バイブレーターによる締固め不足が主な原因。
はじき…塗料がはじかれて、穴やへこみができてしまうこと。素地が見えてしまうようなことも。油分、ゴミ、表面張力など原因はさまざま。
ローラー…塗装道具の一種。筒状の毛に塗料をつけて転がすように塗る(こちらも一般的すぎて説明しづらい)
脚立…はしご状のものを折れ曲がるようにして、自立可能とした昇降できる踏み台。少し高い部分を塗装するときによく使う。転落、転倒事故を起こしやすいので要注意。
不陸…仕上がりが、水平や垂直を確保していない施工不良。傾斜だったり段差がついてしまっていたり、設計通りの角度と違ってしまっている。
ゆずはだ…果物のゆず(柑橘系)のような表面の凹凸のついた仕上げ方。
スクレーパー…皮すき。金属へらに刃をつけたようなものを柄に取り付けた形状の工具。切ったり、削ったりに非常に便利。
ダメだったもの(適当に調べて勝手に自分の解釈をいれた回答)
※単層・複層…簡単な式でいうと、単層=下塗りA+中塗りB+上塗りB(Bは同じ塗料)、複層=下塗りA+中塗りB+上塗りC(+αもあり、とにかく中塗り以降がそれぞれ別塗料)
※ブリスター…塗膜のふくれ。単語の意味そのものが「水膨れ」という意味。ゴミや油分、水蒸気、熱などが原因として多い。(筆者は薬だったり、プラスチックの真空パックみたいなものの梱包材のイメージでした…)
※ブランコ…足場使わずに、屋上からロープ等で吊るしたブランコに座って作業する方法および道具。ビルの窓掃除のイメージが非常に強い。自分の身体をロープ一本で支えてもらっての高所作業…尊敬します。(筆者は高所恐怖症)
自分でいうのもなんですが、施工管理技士としての回答とは言い難いです。点数とる書き方じゃない。
まあ、なんとなく言いたいことはわかる、ぐらいの回答ですし、塗装じゃない分野で答えるズルしてます。
はけとか、ローラーとか、脚立とか、一般的すぎで難問に…見りゃわかるだろ、的な。
辞書作る人ってホントすごいと思います。
※誰が読んでも理解できるように説明文を作る技術
ちゃんと調べたい方、検索してください。お願いします。
最後に職人カレーの写真をどどん!
10個もある!
社長、ありがとうございます!(どこから仕入れたんですか、これ!?)